中堅SEのひとりごと

30歳を迎える中堅SEが、日々感じたこととかをつぶやいていきます

運用者たちの隠れざる苦労

運用者の存在価値

大規模でミッションクリティカルなシステムになると、「24時間監視」という名のもとに、いわゆる「運用者」と呼ばれる人たちが存在する。

この人たちは、SE(システムエンジニア)であるのは間違いないのだが、とりわけSEの中でもITスキルが求められる場面が少なく、なかなかスキルが身に付きにくい現場で働いています。

勘違いしないでいただきたいのは、運用者は能力が低いと言いたいわけではないです。

マニュアルが整備されていて、日々のオペレーションがある程度明確になっている場合、初級SEにも務まってしまいます。
そのため派遣する企業からすると、能力低い人でも送り込むだけでお金になるし、使い勝手が悪い人を配置するにはもってこいのポジションであったりします。

そんな事情もあると、どうしても能力がそこまで高くない人が相対的に多くなってしまっているポジションといった印象になってしまいます。

そのため、一部のエンジニアにはいわゆる運用者を見下している人すらいます。

私は、そういったエンジニアこそレベルが低いと感じています。
むしろ運用者のことを理解できないエンジニアなんて不要だと思います。

 

エンジニアが知らない運用者の苦労

エンジニアやプログラマの中には、運用者の存在を認識していない人も多くいると思います。

大規模プロジェクトになると、顔と名前をギリギリ知っているレベルなんてこともあるでしょう。
場合によっては、名前すら知らないこともあります。
そんな名前も知らない人が、自分が作ったプログラムの面倒を見てくれているのです。


「動けば良い」だけのシステムを作っていると、割を食うのは運用者です。

日々の業務が平常に終わるような運用、素早く障害を検知する運用。
これらもちゃんと考慮すべきだと思います。


簡単な仕事と言うなかれ。
システムによっては「仕様」という名のバグに対して、お客様に説明をしてくれているのです。

エンジニアやプログラマは、運用者に対してもう少し敬意を示すべきだと思うのです。