デバッガツールを使うことの弊害を考えてみる
デバッガツールは便利
プログラミングをした際に、どんなプログラムであってもテストをしないということはないと思います。
エビデンスを残さない、テスト項目を作成しない、テストケースを作らないということはあっても、最低限の動作確認をしないということはありえないと思います。
(それを"試験"と呼ぶかは別にして)
動作確認中や、テストフェーズ段階で障害が検出報告された後、その原因を調査するためにデバッガは便利で非常に役に立ちます。
※ここでのデバッガとはeclipseなどの統合開発環境を使用して、変数の中身を確認したり、ブレークポイントを設定したりして、バグの原因を探る作業のことのみを指します。
デバッグ作業を行う人のことを指してデバッガと呼ぶこともありますが、ここではあくまで上記のことに限定させてください。
デバッガに頼りすぎたことによる弊害
本番環境で障害が発生した場合、バグの原因を探るのにデバッガを使うわけにはいきません。
発生事象やログファイルから探る必要があります。
これは私感なのですが、どうしても最近のデバッガに頼りすぎている人ほど、ログ出力の勘所が弱い気がします。
たぶん、不具合が発生したときにブレークポイント止めて、その場で状況証拠を増やしていっているからだと思います。
なんでもかんでもデバッガに頼りすぎると、その感覚に慣れ過ぎてしまいます。
本番環境で起きた問題について、状況証拠を増やすことなんて、そう簡単にはできません。
如何にして証拠を残せるようなロジックが書けるかが大事です。
便利なツールがあると、その便利さにどうしても頼ってしまいますが、その反動で自分の感覚が腐らないようにも気を付けなくてはなりません。